福本伸行先生の作品が面白すぎる

福本伸行先生

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アカギやカイジなどで主に知られている漫画家さんです。

私の人生の価値観に大きな良い影響を与えてくださいました。

特にここ最近は福本先生の漫画を読みたい欲が強く、既に何度も読んだであろう作品を新しいものから昔のものまで読み返しまくってて、どれもとても面白かったので、面白さを伝えると共に自分の中の作品の整理もかねて私の知っている限り作品を勝手に紹介します。(一部の昔の人情物や短編の作品とかはまだ読めていないのでそこはカットで)

 

福本先生が用いる独特な比喩表現やワードチョイスなどに注意して福本先生が真に言いたい事などを考えながら読むと、もう何度読み返しても全く飽きないですよね。

 

順番はテキトーで個人的面白さとおすすめ度でそれぞれ10段階ずつで勝手に評価します。

 

 

 

カイジシリーズ(面白さ:10  おすすめ度:10)

5シリーズあるけどワンポーカー以外神、ワンポーカー普通

賭博黙示録と賭博破戒録は最高。起承転結が完璧すぎる、アニメも良かった。

賭博堕天録も面白いけど前2つに比べるとちょっと劣る。

和也編は賛否両論あるけどアジア3人組の人の欲望の操り具合が良く、オリジナルの比喩表現もめっちゃ多くて面白かった。心理描写も好き。チャンとマリオの話も好き、福本さんにキャラの過去エピソード描かせるとグっとキャラが深まるよね。

ワンポーカーに関してはアカギの第6局の南場と一緒で話をひたすら長引かせてる感があるので何も言いません。

アカギシリーズ(面白さ:10  おすすめ度:10)

天という漫画に出てくるアカギというキャラのスピンオフ作品。人間の心理、欲望が追い込まれ破滅していく様子が他の漫画にはない観点で丁寧に書いてあってとても面白いので読んでみてね。あとアニメの出来もカイジと同じくとてもよかった。

 

天 天和通りの快男児(面白さ:10  おすすめ度:10)

最初は人情物の漫画の雰囲気だけどそのあと打って変わって麻雀で真剣勝負する感じになる。福本先生的にはギャンブル漫画として大きな手ごたえを感じた作品らしい。*1

 

麻雀の部分はアカギと雰囲気一緒でテクニックや心理の駆け引きなど、非常に細かく書かれていてとても面白い。ただ麻雀のルールが分からないと楽しめないくらい感じになっているのでそこがアカギとの違いかなと思います。(ルール分からない人も楽しめるほうが色んな人に見てもらえそうですよね)

麻雀対決が終わった後はアカギが中心人物となり人間の死や人生の在り方についての話等をする通夜編に入るのですが、これが何十回も読み返してるくらい大好き。少しでも福本さんが伝えたい内容を理解するのに必死でした。

(福本さんは麻雀漫画であるにも関わらず麻雀を一切しないこの章に関しては思うところがあったみたいでその辺が最終巻の巻末に書かれてます)

 

銀と金(面白さ:10  おすすめ度:10)

福本作品の中ではカイジとアカギがアニメの分もあり特に有名なのですが、この作品がたぶん福本ファンの中では一番熱いのではないかなと個人的に思ってます。

 

どんな漫画かっていうと追い詰められた人間の思考をきっちり見抜いてカモにしたり、優位に立ってる人間の隙をついたりする漫画です(語り尽くせない)。

欲望が飽和点に達した人間の隙のつき方とか、「死」以上を望んでくる人間と命のやりとりをするサバイバルとか、数ある福本先生の麻雀対決の中でも最も面白かった蔵前麻雀など、見どころも多ければ話のボリュームも密度も圧倒的なので読んでみてね。


最強伝説黒沢(面白さ:10  おすすめ度:10)

人望も薄く薄給な工事現場で働く中年男性黒沢の苦悩をかいた物語。

黒沢の人生には少しの希望もあれば多くの絶望もあり、そんな黒沢を見てると人生のあり方について学べるような気がします。

人間関係の話についてギッシリ書いてくるパートもあれば、たまにあるバトルも人間同士のバトルにおいても実践的な要素があまりにも多く入ってて好き。

うまくいえないけどめっちゃ面白い。ところどころ挟んでくるオヤジギャグもすこ。


最強伝説黒沢(面白さ:10  おすすめ度:10)

続編。よくわかんない感じで終わった前作の続き。

パワーアップして帰ってきたようでめちゃくちゃ面白い。

バトルの話も人のあり方や人生についての話も面白い。話しが多岐にわたりすぎてうまく言えないけどめっちゃ面白い。

とにかく登場人物が全員いいキャラしすぎてるので何度読んでも飽きない。全員応援したくなる。

 

無頼伝 涯(面白さ:10  おすすめ度:10)

週刊少年マガジンに載った作品。

少年監獄のような場所に冤罪で捕まってしまった主人公が道を切り開いていく物語。

少年誌にしては話の導入の時点で何話も使っていたために、お話が長いよーという意見もあったみたい(?)で打ち切りなのかよく分からないがすぐ終わってしまった。

でもめちゃくちゃ面白い。少年誌ではウケなかったということでしょうか。


賭博覇王伝零(面白さ:10  おすすめ度:10)

これも週刊少年マガジン

前作の反省を踏まえてか話の展開が早く、面白い。

ギャンブルしたり謎を解いたりクイズしたり福本先生が描くいろんな話があるので是非読んで見てね。

アカギとカイジを並行して書くためか、話しとしては不自然なタイミングで物語が一区切りして休載をはさんでギャン鬼編へ。


賭博覇王伝零 ギャン鬼編(面白さ:10  おすすめ度:10)

ギャン鬼編になってからあんまりギャンブルしなくなった。

ゴルフしたりトランプやったりビール注いだり暗号をといたり山に登ったりする。めっちゃ面白い。

キジュウロウという人の人生についての話がマジで面白いのでおすすめ。

これもこれで他の漫画と並行して描くのがキツくなったのか不自然なタイミングで一区切りして休載へ。

ギャン鬼ってなんだろう

 

短編マンガ 危険ドラッグの本当の怖さを知っていますか?(面白さ:8  おすすめ度:8)

下記のURLから閲覧できます。言葉回しが完全に福本先生なのが面白かった。

とても面白く勉強できました。


~ここから人情物系の作品の紹介 (話数はボンヤリ)


春風にようこそ(面白さ:9  おすすめ度:10)

人情物の漫画、全10話くらい

とある春風という民宿の中での家族同士の人間関係や従業員どうしの人間ドラマなど

がマージャンを例えに用いられながら表情豊かに描かれている。

王道を行く人情物の作品でとても面白いのでおすすめ、特に主人公の失恋の切ないエピソードが他の漫画にはない独特の感じで描かれていてとても興味深かった。

無頼な風 鉄(面白さ:8  おすすめ度:9)

全10話くらい。

騙されてるのに騙されてると気づいてない人に冷や水うったり、よく分からない正義感を振りかざして大した事情もしらずに問題に首をつっこんでくる輩を成敗したりするからスッキリする。


熱いぜ天馬(面白さ:7  おすすめ度:6)

全10話くらい。

昔は福本さんもこんなシンプルな麻雀漫画を描いていたのか!と驚いた

シンプルながらも王道で面白い。
熱いぜ辺ちゃん(面白さ:7  おすすめ度:6)

全20話くらい。

人情ものの麻雀漫画。天初期みたいな感じ。


銀ヤンマ(面白さ:10  おすすめ度:10)

全10話くらい

人情ものではない、技術とか心理戦とかの観点から見てて面白い麻雀漫画。

アカギ、天とかの前身みたいな。


星の降る夜に(面白さ:9  おすすめ度:9)

読み切りの短編。

家族との距離感を書いた人情物のいい話

こういうの好き。

 

次男のブルース(面白さ:10  おすすめ度:10)

読み切りの短編。

人間関係とか家族の距離感とかを書いたいい話

 

・その他の作品の紹介


中間管理録トネガワ(面白さ:10  おすすめ度:10)

大人気のスピンオフ。圧倒的面白さ…!

一日外出録ハンチョウ(面白さ:10  おすすめ度:10)

トネガワみたいな雰囲気のスピンオフ。これも圧倒的に面白い。

個人的になんですが、この作品から「人生を限られた枠の中でどう楽しむか」というテーマが含まれているように感じました。

ハンチョーは劣悪な環境下で働いている地下の住人、囚われの身であるのにも関わらず限られた金と時間の中で悠々自適に休暇を楽しんでいます。人生をどう楽しむかはその人の工夫次第ではいないなのかなと改めて感じました。(新黒沢のガスガソ兄弟の話でもやってましたね)


福本伸行ALL STARS(面白さ:?  おすすめ度:?)

福本先生の作品の脇役から主要キャラまで全てそろってまんがライ○のようなコントが繰り広げられる作品。富豪おじいちゃんキャラだけで兵藤和尊、鷲頭巌、在全無量、蔵前会長と文字通りオールスターで揃うため明らかに異質なになったりするのが面白い。

 

 

細かい雑記

・福本先生の作品は主人公の名前がタイトルに出てくることが多い(全く関係ないけど三田紀房先生なんかは全く出てこない)

・一日外出録ハンチョーの海の回でハンチョーが沼川と大石に向かって周りの目を気にせずに少年スイッチを入れて楽しむように言うシーンあるじゃないですか、あそこのシーンで筆者が主張している事が天の通夜編で原田克美がひろゆきに向かって人間は立場によって色々縛られてるよな…って話をするシーンの主張と非常によく似てると思ったんですよね。原作の萩原天晴先生がかなり福本先生の作品を熟読しているのかな…って思いました。

そんな事を考えていたら自分と似たような事考えている人がtwitterにもいてビックリした(見失ったけど)。

 

銀と金の競馬編で銀さんと青年が喫茶店で話してるシーンで、青年がテーブルを片づけた後、銀さんに向かって「お待たせっ…」っていう場面あるじゃないですか、あれなんか青年の人に分け隔てなく接する感じが出ていいですよね。セリフとしてはいささか不自然な感じもありますがそこも逆に福本先生らしくていいということで。

 

・ちなみに大体の漫画が物語として終わりという終わりを迎えてないのでその辺は好みでそうですね、自分的には何も問題が無いのでよいのですが。

 

終わり

 

*1  福本伸行 人生を逆転する名言集 より